ONE-UP!WOMANインタビュー

学習を続けることで知識を得る喜びがある。

小山女性史研究会(代表:毒島恵子)
小山女性史研究会(Release.2023.06)

プロフィール

■お名前:小山女性史研究会

経歴

2009年~2013年 小山市民の記録『産み 育てる』を編集・発行
2015年~2020年 小山市民の記録2『戦後75年 いのちと向き合った日々』

主な活動内容

☆定例会

 毎月1回(第3または第4月曜日)、小山市男女共同参画センター大会議室にて、「生命=いのち」の視点を柱に据えて、

学習・研究活動を継続しつつ、「小山市民の記録」の編さんに取り組んでいます。午前中は女性史・憲法に関する学習、

午後は市民の記録編さん作業をし、学習や編さん作業の記録ノートを作成して保存しています。

 

~これまでの学習教材~

 永原和子・米田佐代子著『おんなの昭和史』増補版 有斐閣 1996年1月

 総合女性史研究会編『時代を生きた女たち 新・日本女性通史』朝日出版社2010年4月

 井上ひさし著『二つの憲法 大日本帝国憲法と日本国憲法』岩波書店2013年6月

 自由民主党「日本国憲法改正草案」(現行憲法対照) 平成24年4月

 佐藤功著『憲法と君たち』復刻新装版 時事通信社 2016年10月

 吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』マガジンハウス 2017年8月

 大門正克著『戦争と戦後を生きる』小学館 2009年3月

 山村淑子著『生きにくさを生きる 人権 戦争 原発』ドメス出版 2022年11月

 

☆聞き取り調査

 市民の記録を編さんするため、自身の体験を話してくれる人を見つけ、話を聞き記録しています。

 史料にあたり歴史的背景を明らかにしています。

 

この活動をはじめたきっかけを教えてください。

 小山市が2002年に刊行した『小山に生きた女性たち 近現代編』の編纂に携わった市民有志がまた女性史を学びたいと声を上げ、学習活動を再開したことがきっかけです。2008年から毎月1回の学習と並行して、『小山に生きた女性たち」で描き切れなかったことを市民の記録としてまとめる作業を開始しました。

 

活動のなかで工夫している点はありますか。

 学びを実践活動につなげるため、学習を継続しながら記録集の編さんに取り組んでいます。

 また、学習の時も一方的な講義ではなく、当番で各自が事前学習したことをまとめて報告し、助言を得るようにしており、自主的な学びを心掛けています。

活動のなかでやりがいを感じるのはどんな時ですか。

 学習を続けることで知識を得る喜びがあり、歴史の中に生きていることを感じます。記録集を完成させた時の達成感は何物にも代えがたいです。 

 また、聞き取りをさせていただいた方が大変喜んでくださるのみならず、ご家族にも喜んでいただき、とてもやりがいを感じます。

活動で困難に感じること、大変だったことはありますか。

 多くの市民の声を聴きたいと思いつつも、話をしてくださる方を見つけることはたやすくないことと、聞き取ったことの歴史的背景を調べるための史資料にあたることがとても難しいです。

 また、記録集編さんの過程で収集した史資料の保存、活用について苦慮しています。できれば公的なところで保存し、公開も含めた活用をしてほしいと思ってます。

 後は、記録集を多くの方、特に若い方たちに読んでいただきたいのですが、その方法にも苦慮しているところです。

 

今後の展望や目標について教えてください。

 今後も学習を続けながら、今年中の「小山市民の記録3」の編さんを目指しています。

 

 

COMPANY DATA

小山女性史研究会(代表:毒島恵子)

【連絡先】keikob@khf.biglobe.ne.jp(毒島)