夢を叶えるためには、やりたいことを「言葉」にして伝えていく!
Makanaこども食堂
皆川 紘子さん/菊地 敦子(Release.2017.03)
■お名前:皆川 紘子さん/菊地 敦子 ■年齢:40歳 ■血液型:A型
1999年 白鴎大学法学部卒業
都内でパソコンスクールのインストラクターを務める
2003年 都内でNTTドコモ他 派遣社員として活躍
2006年 結婚・出産
2008年 都内でパートタイマーとして働く
2013年 宇都宮へ帰郷
ワーク・ライフ・バランスコンサルタントとして活躍
2015年 ポルト・ボヌール設立
Makanaこども食堂スタート
子どもの笑顔と心豊かな成長
同じ目的を持つ2人が集まって、4ヶ月でこども食堂をスピードオープン。
現在のお仕事内容を教えてください。
皆川:私は主に、外で打ち合わせや、広報活動のようなものが多いです。食堂にいるときは、お客様とコミュニケーションをとることをメインとしています。
菊地:私は食堂にいる時間が多いです。食事の準備や、Facebookなどの更新を行っています。
まず、Makanaこども食堂についてお聞きしたいのですが、コチラはどのような場所なのでしょうか?
皆川:大人も子どもも、みんなで楽しく温かい手作りのご飯を食べられる場所です。こども食堂ですので、お子さまお一人でも安心して来ていただけるように、低額になっています。
菊地:こども食堂という名前ですので、お子さまだけ…と思われがちですが、ご家族やご年配の方など、どんな方でもご来店いただくことができます。
なるほど。みんなで食べるご飯はおいしいですもんね!そんなMakanaこども食堂をお二人で始めるきっかけはなんだったのでしょうか?
皆川:こども食堂をオープンしたのは、2015年10月なのですが、実は私たちが出会ったのはその4か月くらい前なんです。初めて出会ったのは、2015年の6月ごろに宇都宮で開催された、起業したい方向けの学びの会。その時は、名刺交換をしたくらいでした。
菊地:そうそう。その時にみんなで将来やりたいことを発表したんですよね!
皆川:ちょうどその頃から、「学童をやりたい!」という思いがあって。私には娘がいるのですが、母子家庭ということもあり、どうしても学童保育を利用しなくてはならなくて。でも、そこに不安な気持ちがあったんです。だから安心して娘を預けられる場所を作りたいと発表しました。
菊地:その学びの会では特に意気投合することもなく別れました。でも、私も上三川町で学童保育の臨時指導員を務めていた時期だったので、お子さまから聞く話や、お母さんたちの会話から、このままでいいのかな?という思いがありました。
以前からのお知り合いではなかったとは、驚きました!そこからどのようにお二人が繋がるのですか?
菊地:実は、私から皆川さんに連絡をしたんです!みんながもっと笑顔になれる場所を作りたいと思ったときに、“そういえば!そんなことを発表していた方がいた!”と思って、名刺を探して、すぐに連絡しました!!
連絡を取り合うようになってから、こども食堂をオープンするまでの期間って、すごく短いですよね?
皆川:そうですね。同じ目的を持っていたので、かなり早いスピードでオープンすることができました。
でも、学童ではなくこども食堂になったんですね。
皆川:もちろん、最初は学童保育ということで話をしていました。
菊地:でも、私が見てきた学童保育の現状など見ていると、まずはお母さんたちの支援かなと思えたんです。やっぱりお母さんが楽しく幸せだと、子どもたちも幸せだと思うんですよね。だから、お母さんたちを支援するには、まず何ができるのかと考えたときに、手作りの温かいご飯があって、安心して子どもが来られる場所を作ろうと決めました。
▲お家とはまた違った安心できる場所をプレゼントしたいと、この名前を付けました。
子どもたちに、もうひとつの「安心できる場所」をつくりたい。
なるほど!まずはお母さんの支援が目的だった訳ですね!やはり、こども食堂ということで、お子さまが多いと思うのですが、気を付けていることはありますか?
皆川:特に幼稚園児~小学校低学年のお子さまが多いのですが、その頃ってちょうど身体を作っている時期なので、食事には、地元産の野菜を使ったり、無添加の調味料を使ったりと、食材にはこだわっています。
菊地:今は食物アレルギーを持つお子さまも多いので、米粉やグルテンフリーのものでお菓子を作ったりしています。特に、小麦、卵、牛乳は使わないようにしています。
皆川:あとは、ただ食事を楽しむ場所ということではなくて、学べる場所になるようにしています。
菊地:実は、お子さまに“〇〇しちゃダメ”とか、否定するようなことは言わないようにしているんです。料理を作ってみたいというお子さまがいれば、包丁を持って野菜を切ってもらったりします。お子さまのチャレンジ精神を大切にしたいんです。もちろんその時には、どちらかが付いているようにしますし、危ないことであれば、もう少し危なくない方法を提案するようにして、やってみたいことをできるだけやれるようにしています。
なるほど。どんなことにでもチャレンジできる環境って、ステキですね!きっとお子さまたちの楽しめる場所になっていると思います。
皆川:ちなみに“Makana”とは、ハワイの言葉で“プレゼント”という意味なんです。
菊地:大人の方には、ご夫婦やご友人との大切な時間や、お夕飯の支度などにかかる時間を、お子さまには、新しいお友達や大人との出会い、お家とはまた違った安心できる場所をプレゼントしたいと思って、この名前を付けました。
運営していて、楽しいときや、やりがいを感じるときはありますか?
皆川:みなさんが賑やかに楽しい時間を過ごしてくださっているときを見ると、やってよかった!という気持ちになります。
菊地:私は、作った料理が無くなったときです!お家ではお野菜を食べないお子さまが、ここに来ると野菜を食べてくれると、お母さんから聞いたことがあります。そういった情報も嬉しいですね~。作った甲斐があります!!
反対に、辛いときはありますか?
菊地:辛いというよりは、心細いときがあって…(笑)。それは、ご飯を作って食堂もオープンしているのに、誰も来ないときです。ご飯が冷めちゃうよーって思っています。
皆川:私も辛いというのはないのですが、地元の方に、Makanaこども食堂を知ってもらえてないと感じたときは、もっと頑張らなくちゃ!と思います。来てくださる方は多いのですが、上三川から少し離れた所から来てくださる方が多くて。もっと地元の方に向けてPRをしていきたいのですが、行政と組むのがなかなか難しくて。いろいろコラボレーションしていきたいとは思っているのですが…
地元の方へのPRなどもあるかと思いますが、今後の目標を教えてください。
菊地:ちょうど次のステップを考えているのですが、法人化したいと思っているんです。そして、子ども料理教室をやりたいんです!
皆川:お父さん・お母さんが忙しくて、帰ってくる時間も遅いというご家庭って、今の時代は多いと思うんですよ。そんな時に、お子さまが包丁の使い方を知っていれば、簡単な料理を作れれば、お父さん・お母さんの心の負担も軽くなると思うんです。
菊地:でも、お父さん・お母さんが教えてあげる時間もないと思うので、私たちが料理教室を開くことで、お子さまが楽しく学べて、そして、それがご家族の笑顔に繋がっていくのではないかと考えています。
夢を叶えるためには、やりたいことを「言葉」にして伝えていく!
なるほど。子ども料理教室のスタートも楽しみです!最後に、地域に貢献する活動をしてみたいと思う女性の方にメッセージをお願いいたします。
皆川:いろいろな方と関わり、みんなでやってみよう!と思えるものを見つけるところからスタートすると良いと思います。なにをやるにも、1人でできることは限られているので、周りの方とコミュニケーションを取りながら、同じ夢を持つ仲間を、ぜひ見つけていただきたいです。そして、自分の思いを主張するだけでなく、それぞれの思いをしっかり聞いて、みんなが納得できる形で進めてみてください。そうすれば、きっと前に進めると思います。
菊地:自分が“楽しみながら”地域貢献していくということが、何よりも大切だと思います!そうでないと、ただの自己犠牲になってしまうと思うんです。あとは、俯瞰的に物事を捉えるようにすることが大切です。自分だけの判断になってしまうと、意外とずれていたりするので。全体で見たときに、今その考え方が正しいのか、今それは必要か…など、全体で考えると良いと思います。後は、“やりたいことを言葉にする”ですね!
皆川:そうですね!私たちも、やりたいことを周りに伝えたことで、こうやって2人で活動するようになりましたし、やりたかったことが叶っているので、伝えることが大切だと思います。これから頑張りたいという思いがあるなら、まず、周りの方に伝えてみてはいかがでしょうか?
一般社団法人プチママン·アンジェ
上原 美津子さん
皆川さんと、栃木のママを元気にするプロジェクトで一緒に活動しています。皆川さんは、気持ちが前向きで、素直。知識も豊富なので、皆川さんから学ばせていただくことも多いです。私にいろいろ相談してくれるので、娘のような感じで接しています!ママという立場もありますが、夢を持っていろいろなことにチャレンジしているので、これからどんな風に活躍してくれるか楽しみにしています。
ウーマンズデータ
娘が、歌ったり、踊ったりすることが好きなので、ミュージカルなどを一緒に観に行くことが最近多いです。一緒に観て、娘が楽しそうにしていると嬉しくなります。
子どもと一緒に過ごすやっぱり娘との時間を一番大切にしているので、お休みの日はできるだけ一緒に、そして楽しく過ごせるようにしています。
汗をかく汗をかいてデトックスすることが、私のリラックス法です。岩盤浴、ホットヨガなどに通っています。
昔ながらの雰囲気が好きなんです!私の両親と娘と、三世代でよく行きます。しかも!ボリュームがあるので、みんなで分けて食べたりできるのが良いんですよ♪