様々な働き方を選べるようになることが大切!
北関東綜合警備保障株式会社
福田 智子(Release.2018.03)
■お名前:福田 智子 ■年齢:37歳 ■血液型:A型
1999年 高校卒業
2003年 大学卒業
2003年 北関東綜合警備保障株式会社に入社
2008年 結婚
2009年 出産
2015年 鹿沼支社 警備課長として異動
迷ったら動く
警備会社で課長として仕事をしています!
現在のお仕事を教えてください。
警備課長として鹿沼支社の警備部門(機動警備隊・常駐警備隊)統括管理を行っております。
具体的には、各部門の隊員の業務内容がお客様との契約に基づいて、適切に運用されるように、指示・指導・教育を行ったり、誰か一人に負担がかかりすぎないよう、満遍なく職務を振り分けたり、夜勤の人、日勤の人などをローテーションで警備配置し、働きすぎる人がでないよう労務管理をしています。
また、鹿沼支社のエリア内で行われる、花火大会やお祭りなど大型イベントの警備依頼が来たときなどは、お客様と打ち合わせをして、警備計画を立てお客様や各隊員、関係機関と連絡を取りながら警備を実行します。
なぜ警備会社に入社されたのですか?
警備会社という仕事のスタイルに惹かれたからです。1人で完結する仕事をするよりも、みんなで一つの大きな仕事をするというスタイルが自分の性格に合っています。警備会社では、安全という目に見えない大きな結果を、みんなでチーム一丸となって出すことに尽力します。これが、警備会社を選んだ決め手になりました。
仕事で一番大切にしていることは何ですか?
周囲の人たちに知恵を借りるようにしています。入社した当初、営業部に配属され事務の仕事をしていました。経験上、直接お客さまと関わったり、現場に出たりすることがなかったため、現場を知らないがゆえに分からないことも困ることも出てきました。そうした時、長く現場を知っている人達に「どうしたらこの問題を解決できるか」「どうしたらもっとこの仕事を良くすることができるか」と知恵を借り、吸収するようにしています。
キャリアアップのために、昇任試験制度とキャリア・マネジメント講座を受けました!
キャリアを積むために、今までどんな努力をされてきたのでしょうか?
頑張ったことが2つあります。1つは、昇任試験を受けたこと。もう1つは、とちぎ男女共同参画センターが開催しているキャリア・マネジメント講座を受けたことです。
試験勉強時間は、「隙間時間」を利用することで確保しました。朝少し早めに起きた時、会社の昼休み、一人でお風呂に入る時や、子どもが寝た後などです。また、夫も同じ会社に勤務しており同じタイミングで昇任試験を受けていたので一緒に勉強することもありました。
キャリア・マネジメント講座とは
企業等で活躍が期待される女性の企業間ネットワーク構築を支援するとともに、能力開発、意識改革の機会を提供することで人材育成を図ることを目的とし、平成26年度から継続して実施している事業です。
▼キャリア・マネジメント講座
http://www.tochigi-woman-navi.jp/topics/page.php?id=139
昇任試験を受けようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
私は入社してからずっと事務の仕事をしてきました。会社の中ではさまざまな仕事がありますが、専門性の高い仕事は専門の職員が行い、事務で行う仕事は、最後に残った「誰の仕事でもない仕事」なんです。だからこそ、事務職は「広く浅くいろいろなことを知っていなければならない」と私は思っています。 昇任試験を受けたのは、「誰の仕事でもない仕事」であったとしても「福田さんがやってくれたんだから絶対に大丈夫」と思ってほしかったからです。
キャリア・マネジメント講座はいつ受講されましたか?
課長になったタイミングで受講しました。昇進した際、偶然キャリア・マネジメント講座の第2期生を募集していたんです。 講座では、「リーダーシップコーチング研修」や「ロジカルシンキング研修」、「グループディスカッション」など、その名の通りキャリアを積むための研修が行われました。 元気いっぱいの女性がたくさん参加していて、本当に刺激になりました。私が勤務している警備会社は、男性が多い職場です。男性にまじって議論をすると、ついつい相槌だけで終わってしまうこともあったので、講座でのディスカッションはとても良い経験になりました。
男性が多い職場ならではの苦労はありましたか?
ありがたいことに、私は特に苦労したことはありません。 むしろ、男性のほうが大変だったりします。男性の方が「この仕事は男にしかできない」と思ってしまい、負担が大きくなることがあります。でも、男性がそう考えていたとしても、意外と女性にできる仕事があったりするんですね。 「男性女性関係なく、できることは皆で分担して仕事をする」ということが大切だと思います。
キャリア・マネジメント講座を受講してみて、ご自身にはどんな変化がありましたか?
一番の変化は「思考するスピードが上がったこと」です。仕事をしていて何か問題が起きたり、もっと効率よく業務をしなければならない時など、以前は考える時間がとても長かったです。それが今では、以前よりも瞬時に「どう問題解決すればいいか」「どうすれば効率が上がるか」を考えられるようになりました。
仕事と子育ての両立について!
お子さんがいらっしゃるとのことですが、今はフルタイムで働いていらっしゃるのでしょうか?
フルタイムで働いています。現在両親と同居しているので、子どもは学校から帰ってきたら両親と一緒に過ごしています。そういったサポートもあり、仕事と子育てを両立することができています。
子育てで一番大事にしていることは何ですか?
娘の気持ちを大切にすることを一番に考えています。例えば習い事の付き添いでも、「今日はママじゃなくてもいいよ」という時と、「今日だけはママに来てほしい」という時があると思うんです。そういう時は、極力頑張って娘の気持ちを最優先にするようにしています。家族のために働いているので、どれだけ仕事が忙しくても本人の気持ちだけは大切にしてあげたいです。
子育てをしながらフルタイムで勤務するという働き方はやはり大変でしょうか?
大変ですが、やりがいはあります。 女性で、管理職で、子どもがいて、フルタイムで働く。この働き方をしている人は弊社ではまだ私一人しかいません。もちろん、「私と同じ働き方を他の女性もするべき」とは考えていません。そうではなく、私のこの働き方があることによって、他の人たちがさまざまな働き方を選べるようになる一つのきっかけになればいいなと考えています。
選択肢が増えることは大切ということでしょうか?
いろいろな働き方を選べる環境があることは、とても大切なことだと思っています。 私の下でパートさんが6人くらい働いてくれていた時期がありました。その人たちを見て思ったことは、「人はそれぞれ、大切にしているものが違うんだな」ということ。その大切にしているものを守るためにも、さまざまな働き方を選べると良いなと思っています。
これからキャリアアップを目指す女性に対してメッセージをお願いします。
お勤めをされている方ならば、仕事をしていて「人の役に立ちたい」「周囲の人に認められたい」と思ったことがあるかと思います。私は、そう思った時点でそれがキャリアアップの第一歩になっていると思います。 私は自分が管理職になってみて思ったことがあります。それは、「一生懸命仕事をしている人には、偉くなってほしい」ということです。「キャリアアップして役職につくと、責任を持たなければならない」という不安があると思います。でも、そうした不安は上にいる人達が無くしてあげるものだと思うんです。そして、最初の一歩だけは自分の勇気で踏み出していく。そうすれば、その先には世界が開けていると思います。
ありがとうございました。
北関東綜合警備保障株式会社
大毛 貴人さん
福田さんとは長い付き合いで、もうかれこれ10年以上一緒に仕事をしています。
子どもがいるにもかかわらず、それを感じさせないほど仕事もバリバリこなす人ですね。もちろん、お子さんの関係でお仕事を休まれる時は現場の皆でサポートをしています。
今は福田さんは私の上司です。警備会社なので女性の上司はとても少ないですが、女性ならではの目線でとても細かいことに気づいてくれたり、部下の面倒もとてもよく見てくれます。
時々福田さんも含め会社の皆で飲みに行ったりしますが、そうした時も普段と変わらず明るく元気なふるまいを見せてくれてる人です。
ウーマンズデータ
とにかく本を読むのが好きです。昼休みに読んだり、お風呂で読んだり。最近はフェイスブックで知人が紹介していたエッセイを読みました。
お出かけ家族3人で出かけることが多いです。娘の部活や習い事の付き添いをした後、その足で出かけます。あたたかい季節には公園によく行きますね。あとは年に2回、夏と冬に家族で旅行に出かけます。
読書と楽器の演奏本を読むことがリフレッシュになっています。それ以外だと、楽器の演奏です。中学生の時にオーケストラ部に所属していたので、バイオリンが好きです。娘と一緒に演奏しています。
パパとは別に娘さんに合わせ早めの夕食
めし家鹿沼支社の近くに美味しい定食屋さんがあって、そのお店がすごく好きです。また、そこで食べた美味しい料理を家で再現することにもハマっています。