栃木県庁KAJIDANクラブ「家事をラクして暮らしを楽に!」家事アイデア募集を実施しました!
栃木県庁KAJIDANクラブの活動として、職員を対象に家事負担の軽減と男性職員及び組織内での家事分担意識の醸成を図ることを目的として、「家事をラクして暮らしを楽に!」をテーマに家事時短アイデア募集を1月16日~2月10日の期間で県庁内において実施しました。
○募集内容
テーマ:「家事をラクして暮らしを楽に!」
(例)おすすめ家事時短グッズ、家事が楽になる裏技、家事の時間を短縮するアイデア
○募集対象
・栃木県庁の全職員(男女問わず)
○選考方法及び公表
・KAJIDANクラブメンバーの投票により優秀賞及びKAJIDANクラブ一押しアイデアを決定
その後、応募されたアイデアについて、KAJIDANクラブメンバーの投票により優秀賞及びKAJIDANクラブ一押しアイデアが決定されました。優秀賞、カジダンクラブ一押しアイデアについては下記のとおりです。
※KAJIDANクラブ一押しアイデアについては、同票であったことから3アイデアの選出となりました。
優秀賞
タイトル:紐が緩まない簡単な新聞紙の束ね方
(50代 男性職員)
内容:
その1
1 適当な長さの紐を用意する。(端をそれぞれA,B、紐の真ん中をCと呼称)
2 紐を二つ折りにして床に置き、その上に新聞紙束を置く。
3 Cを新聞紙束の中央に引き寄せ、A,Bを持ち輪状になっているCにくぐらせる。
4 そのまま強く締め付けた後、新聞紙束を十文字に縛るようA,Bの紐の向きを変える。
5 束を裏返しにして、横方向に巻いてある紐の下をくぐらせて交差し結わえる。
その2(使用する紐を節約したい方に)
1 A端をもやい結びをして輪状にする。
2 紐を床に置き、その上に新聞紙束を置く。
3 Aを新聞紙束の中央に引き寄せ、Bを輪状になっているAにくぐらせる。
4 そのまま強く締め付けた後、新聞紙束を十文字に縛るようBの紐の向きを変える。
5 裏返しにして、横方向に巻いてある紐に絡ませた後、表に返して結わえる。
いろいろ新聞紙束の結わえ方がありますが、その1の結わえ方は丸めたじゅうたんや棒状のものを束ねたる時などにも応用できます。(この場合は、手順4の後半部分は、A端は締め付ける方向に回し、B端はA端と反対方向に回して蝶々結びにでもします。)
○KAJIDANクラブメンバーからのコメント
・コロナ禍、在宅機会が多くなった影響でネットショップの配送段ボールゴミがかなり多くなり、束ねるのにとても苦戦し
ていたので非常にためになった。
・一見難しそうに思えるが、覚えてしまうととても便利だと思った。日々の生活に役立つアイデアだと感じた。
・紐の緩みや無駄を当然のように結んでいたが、このアイデアを次は生かそうと思った。
・紐でまとめるのが非常に苦手なので、目から鱗だった。
KAJIDANクラブ一押しアイデア①
タイトル:名もなき家事って知ってる??家族で話し合ってシェアしよう!!
(40代 女性職員)
内容:
最近少しずつ話題になってきていますが、お母さん・奥さんが毎日やっている名もなき家事を家族で話し合って見える化し、各自対応又はシェアすることで、お母さん・奥さんの家事の時間の短縮を目指します。
〈名もなき家事例〉
掃除?→掃除前に床においてあるものを片づける、椅子を上げる etc。
洗濯?→ポケットの中のゴミ確認、色物を分ける、家族が脱ぎ散らかした衣服の回収、各自の洗濯物を分けて収納 etc。
ゴミ捨て?→各部屋のゴミを回収、ゴミの分別(洗浄含む)、ゴミ出しの日確認 etc。
食器洗い?→シンク・排水口の掃除、皿ふき、食器をしまう etc。
○KAJIDANクラブメンバーからのコメント
・「家事の見える化」と「家族全員でシェアする」をぜひ実践したいと思う。
・名もなき家事に目を向け、家族で大変さを理解し合うことは家庭円満につながるのではないかと思った。
・「名もなき家事」というのは確かに存在しており、一つ一つは細かいことだが、合わせると大きな負担となる。これら
の「名もなき家事」は、実際に家事に取り組んでいないと見えてこないため、まずは話し合って見える化することで、
適切な夫婦間の家事のバランスを決められる。また、仕事の都合等で家事をパートナーに負担してもらっている場合で
も、どのくらい大変な思いをしてもらっているかがわかるようになるので、労働に見合うだけの感謝の気持ちをしっか
りと持つことができると思う。
KAJIDANクラブ一押しアイデア②
タイトル:やっぱりペアでしょ!
(60代 男性職員)
内容:
家事は、「女性がやるもの」とか「家事を分担する」とか、「当番制にする」とかではなく、「一緒に」すれば良いと思う。
会話が弾みコミュニケーションも取れるし、味の好みも微調整できるし、協働の気持ちが芽生え、義務感や強制感もなくなるし、子供たちにも何気に親の姿勢を示せるし、楽しい時間でいつの間にか家事も終わってしまうし、言うこと無し。
一緒に家事を行うため、また定時退庁が進むため、超勤も減少し、働き方改革にもつながる。そして何より、改めてモノを買わなくても済むので、コストゼロで始められる。
○KAJIDANクラブメンバーからのコメント
・家事に対する考え方として非常に大切だと思う。どちらかに任せているから、「もっとこうして欲しい」、「やり方がわ
からないからやらない」といった問題が出てくるのではないかと思うし、2人仲良く家事をしている姿は、子供に良い影
響を与えるはず。また、少なからずパートナー間で仕事時間の差異がある状況も、女性の家事負担増加につながっている
はずだと思う。
・「協力する」ではなく、「一緒にする」ということに意義があると思う。
・「一緒に家事を行うため、定時退庁が進むため、超勤も減少し、働き方改革にもつながる。」・・・これが重要であると
思う。でも、定時退庁するためには、業務を合理化・効率化しないと駄目であり、事業のスクラップが重要。いまやって
いる業務をただ他の人に回しているだけでは、何の解決にもならない。今度は、その人の残業が増えるだけである。男性
の家事を推進していくには、妻が何をやっているのかを把握する必要があると思う。
KAJIDANクラブ一押しアイデア③
タイトル:夫にやってもらおう
(30代 女性職員)
内容:
育休復帰後、どんなに忙しくても定時で上がり、家事も行っていた私。一方、残業するのが日常的で遅く帰ってくる夫。私は夫が帰って来る前に家事をほぼ終わらせていました。
ある日の夜、家事ができず、家の中がぐちゃぐちゃのまま夫が帰宅しました。それを見た夫が一言「今日は大変だったね」。
「今日は?!」私は愕然としました。私にとっては「今日も明日も毎日大変」なのが、夫は私がさらりとこなしているように見えていたようです。
それから私は、「できない」ことを態度でアピールし、できない姿を常時見てもらうことにしました。すると夫は、私ができない家事のフォローをどんどんしてくれるようになったのです。
現在家事のほぼ100%を夫がやってくれています。男性は目に見えたものしか分からない、女性の気持ちは分からないため、言葉で伝えるか態度で示し、夫にやってもらうのが良いと思います。
夫の苦手な家事が出てきたら妻がやる。一方ができなければもう一人がやれば、時間も1/2になります。
「私がやらなかったら夫もやらない」との声もよくお聞きしますが、例え「もっとこうして欲しい」と思っても、ぐっとこらえて夫を褒めてみる。まずはやってもらうことを第一歩として、「ありがとう」の気持ちを伝えると、夫もこちらに感謝してくれるようになりますので、トゲある言葉はぐっとこらえて、感謝の気持ちを伝えてみると意外なほど効果てきめんだったりします。
家事を1人ではなく2人でやることが究極の時短だと考え、応募させていただきました。
○KAJIDANクラブメンバーからのコメント
・実体験に基づくアイデア。家事をしない人の中には、「自分がやらなくても大丈夫」と思っている人が一定数いるので
はと思う。家事が楽しくて全く負担でないというパートナーならそれで良いが、この投稿のように実はそれは勘違いで
あるというケースも多いと思う。その場合、家事をやっていない側が自発的にやり始めるのを只々待っていても意味が
無いので、「手伝ってほしい」「ひとりでは大変」であることを伝えることは、家族みんなで家事に取り組むための大
切な第一歩だと思う。
・この投稿者の夫と同じ発言をした自分を思い返し、こうしてカジダンはふえていくのかなという気がした。
・「言葉で伝えるか・・・夫にやってもらうのが良いと思う。家事を1人ではなく2人でやることが究極の時短だと考え
る」まさに、その通りだと思う。男性は、言われないとわからない。日本人は、意をくむことが好きであるが、やはり
言わないと何も伝わらない。でも、夫が残業ばかりじゃ、言う機会すらないので、やはり早く帰る習慣をつける。その
ためには、無駄な業務をスクラップする勇気を持つことが重要だと思う。
3アイデアとも、夫婦・家族で協力して家事をシェアすることが家事負担の軽減につながるという点で共通しており、家族でよく話し合い「一緒に行う」ことが重要であることを気づかされるアイデアでした。
全体の感想としてKAJIDANクラブメンバーからは次のような意見がありました。
・実践的なアイデアが多く、職員の多くが色々と試行錯誤しながら毎日の家事に取り組んでいるのだと知り、家事の大変さ
を再確認した。
・「自動掃除機」「自動洗濯乾燥機」「自動食器洗浄機」の「時短家事3種の神器」を応募している方が多いのが印象的だ
った。
・男性からも多くの応募が寄せられており、男女ともに多くの職員が、普段の生活の中に知恵や工夫を取り入れているのだ
と感じた。
・家事は完璧じゃなくて良いという意見がいくつかあり、共感した。
なお、応募されたアイデアについては今後職員間で情報共有し、職員の家事負担の軽減に活用していく予定です。
企業の皆様においても、組織内での取組を行う際の参考となれば幸いです。